私は過去、いじめられたり無視されたり、
いろいろと酷い目にあった。
育った環境も自分の身体も、恵まれていなかった。
中高生あたりから、考え方がおかしくなった。
人生を諦める事にした。
楽に生きられるようにと考えた。
そう、何かを望むことをやめた。
絶望を味わいたくないから。
望まなければ絶望しない。
最初から手に入らないと解っているのだから、
望んではいけない。
得るものは極端に少なくなるが、失うものは無くなる。
そう考え、そう生きてきたつもりだった。
なのになのに、欲しいものが出来てしまった。
絶対に手に入らないと解っているものなのに、
本気でそれを欲してしまった。
わかっていたんだ。
何かを欲しがったら、絶望が待っているということを。
だからこそ、人間らしい生活もせず、
ただただ何も望まずダラダラ生きてきたつもりだった。
結局私は、それすらも出来ない出来損ないだった。
欲しがらない、望まない生活を続けてきた私は、
いざ欲しいものが出来たとき、
どうすればいいのか?がわからなかった。
我慢の仕方も、自制の仕方も、諦め方も、何も知らない。
ただただ、それが欲しいという感情に支配された。
残ったものは大きな絶望と後悔。
そしてさらに壊れた心だけ。
ああ・・・そうだった。
だから欲しがらなかったんだ。
だから諦めてたんだ。
でも。
それが欲しかったとき、
手に入れたいと思っていたとき、
私はとても楽しかった。
接したとき、触れたとき、
同じ時間をもてたとき、
私はとても幸せだった。
これで最後にするから。
だからこれだけは・・
望み続けてもいいでしょうか?
諦めなくても良いでしょうか?
そんな私を許してください。
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